業務用脱毛機の種類による効果&正しく選ぶための5つのポイント

更新日:2023.7.11

エステサロンのオーナーの方に向けて、業務用脱毛機の種類別の効果と機種の選び方についてご紹介していきます。

「これから業務用脱毛機を導入したい」と思っているけれど、どの機種が効果的なのか、どれを選べばいいのかわからない方は少なくありません。お客様に施術をするのですから、効果はもとより安全性も大切だと思われるでしょう。

そこで今回は、業務用脱毛機の種類ごとの効果と選び方のポイントについて解説します。参考にしていただければ、安全性が高く、効率的に効果を出せる業務用脱毛機の選び方がおわかりいただけるはずです。

業務用脱毛器の効果とは

業務用脱毛機で得られる効果は、ムダ毛を減らすもしくは生えなくさせることです。詳しい効果は脱毛機の種類によりますが、いずれにしてもムダ毛を施術前よりも減らしたり、生えなくさせたりできる効果だと言えます。

【種類別】業務用脱毛器の効果

それでは業務用脱毛機の種類ごとの効果について解説していきます。「光脱毛器」「ニードル脱毛機」の2種類の業務用脱毛機の効果についてご紹介するので、導入前に詳しい効果を知っておきましょう。

光脱毛器

まず「光脱毛器」では、ムダ毛の減毛効果が得られます。減毛なのでムダ毛をへらす効果です。

光脱毛器のほとんどは、ムダ毛に含まれるメラニン色素に反応して熱を放射します。そしてムダ毛の発毛組織にダメージを与えて、生えにくくする効果を持つ脱毛器です。

しかし「永久脱毛」ではなく、「減毛」であることに注意してください。また光脱毛器はさらにいくつかの方式にわけられ、方式によっても少しずつ効果が変わります。方式ごとの効果については下記を参考にしてください。

IPL方式

「IPL方式(インテンス・パルス・ライト方式)」とは、光脱毛の機器で最も多く採用されている方式です。エステサロンでも多く採用されています。キセノンライトを短時間だけ照射し、メラニン色素の発熱を促して減毛効果を得るタイプの業務用脱毛機です。

熱を持ったメラニン色素は、毛根にダメージを与えて発毛しにくくさせます。照射が短時間であるため施術が早く済み、より広範囲の脱毛に適しているマシンです。またフォトフェイシャルに使われることもあり、美肌効果も望めます。脱毛と美肌を同時に叶えられる脱毛方式です。

痛みが少ないとのメリットもありますが、反面、効果を実感するには長期間にわたる施術が必要とされます。またメラニン色素に反応する方式なので、日焼けをしている方には施術ができないこと、産毛への効果が低いこともデメリットとなるでしょう。以上のようにデメリットはありますが、多くのエステサロンで採用されている機器だとされています。

S.S.C方式

次にご紹介する「S.S.C方式(スムース・スキン・コントロール方式)」は、より痛みが少なく、脱毛効果を実感しやすいとされる方式です。主にヨーロッパやアメリカで高い人気を誇りますが、最近では日本のエステサロンでも採用されるようになってきました。

S.S.C方式の特徴は、ムダ毛を抑制する成分が配合されたジェルを塗ってから光を照射することです。照射される光は「クリプトンライト」と呼ばれるものですが、メラニン色素への熱反応による抑毛ではありません。ジェルと光の相互作用によって抑毛効果を得ます。

そのため光の照射パワーが低くても、効果を得られやすい脱毛方式とも言えます。照射パワーが低いと肌へのダメージや痛みも少なくなることがメリットです。

S.S.C方式による痛みの少なさや脱毛効果実感度の高さは、ジェルと光の相互作用でムダ毛に働きかけることによります。

SHR方式

光脱毛のひとつである「SHR方式(スーパー・ヘア・リムーバル方式)」は、ムダ毛を作りだす組織自体にダメージを与えます。「蓄熱式脱毛」とも呼ばれる方式です。IPL方式ではメラニンに熱を与えて発毛組織にダメージを与えました。しかしSHR方式では発毛組織への直接的なダメージを与えて、ムダ毛を生えにくくさせます。

そのため肌へのダメージや痛みが少ないことが特徴です。また成長期・退行期・休止期と、ムダ毛がいずれのヘアサイクルにあっても効果が発揮されます。そのため毛周期や肌の色にかかわらず施術が行えることから、最近になり注目を集めている方式です。日焼けをした肌にも施術できます。

以上のようにSHR方式には多くのメリットがありますが、まだエステサロンでも導入されているところは多くありません。そのため体験されたことのあるお客様は少ない傾向です。ただし発毛組織自体にダメージを与え、痛みや肌へのダメージがないこと、産毛にも施術可能なため導入が増えてきています。

▼こちらの記事では、SHR脱毛について解説しています。あわせてご覧ください。
SHR脱毛とは?メリットデメリットと従来の脱毛法との違いについて

ニードル脱毛器

ニードル脱毛器は、毛穴に針を指して電流を流し、発毛組織にダメージを与える脱毛器のことです。針に電流を流すことにより、毛根や毛乳頭細胞を破壊するため、「抑毛」や「減毛」ではなく「永久脱毛」ができます

永久脱毛ができるため業務用脱毛機の中でも効果の高さは折り紙付きです。その他の脱毛方法と比べて即効性もあります。しかし毛穴ひとつひとつに針を刺さなければならないため、施術に時間がかかるとのデメリットがあります。お客様は強い痛みを感じることが多く、長期間にわたり施術に通い続けなければなりません。そのため現在では取り扱っているエステサロンは少なくなっているのが事実です。

しかし発毛組織に直接ダメージを与え、永久脱毛が可能であることは大きな魅力と言えるでしょう。

業務用脱毛器の効果は値段でどう変わる?

業務用脱毛機の効果は、価格と反比例する傾向があります。多くの場合、価格が安い機種は1発あたりが低出力であったり、連射がしにくかったりし、効果が低くなりがちです。

そのため価格の低い業務用脱毛機では、イニシャルコストは抑えられても、ランニングコストが高くなりやすくなります。効果を実感してもらうために多くの照射が必要であったり、施術に時間がかかって人件費が高くなったりするためです。

イニシャルコストだけを考えて業務用脱毛機を選ぶと、効果が低くなるだけでなく、かえってコストが高くなる恐れがあります。本体の価格に左右されるよりも、効果が高い業務用脱毛機を選ばれることをおすすめします。

業務用脱毛器を選ぶなら?脱毛効果以外の見るべきポイント

それでは業務用脱毛機を選ぶにはどのようなポイントを見れば良いのでしょうか?業務用脱毛機を選ぶ際の基準について、効果以外の面から解説していきます。

ポイント1:施術の効率性

まずは施術の効率性について確認しましょう。施術の効率性が高いと自然と施術時間が短くなり、業務効率改善・人件費削減が叶うようになるためです。施術の効率性をチェックするには、次のようなポイントを確認してください。

【確認したいポイント】

  • ・施術範囲の広さ
  • ・単発式か連射式か
  • ・照射パワーの高さ
  • ・効果の高い脱毛方式であるか

施術範囲が広く、連射式の業務用脱毛機であれば施術の効率性と効果の両方を高められるはずです。しかしS.S.C方式ではジェルを併用し、効果を高められます。脱毛方式ごとの特徴を把握して、サロンにとってより良い選択をしてください。

ご紹介した5つのポイントを確認しながら実際の運用を想像してみてください。施術の効率性が良く効果的だと思われる業務用脱毛機を選んでください。ポイント2:メーカーの保証とアフターサポート

業務用脱毛機を効果以外で選ぶなら、保証やアフターサポートが充実している機種を選ぶことも重要なポイントとなります。業務用脱毛機は長く使い続けるものです。運用している間に故障したり、不具合が起きたりする可能性もゼロではありません。そのため保証やアフターサポートの充実度が選び方の重要なポイントとなります。

販売メーカーによっては、導入時に講習会を開いて使い方のレクチャーをしたり、無料体験ができたりなどのサービスがあります。サービス面の充実度を確認しながら、次のようなポイントを確認しましょう。

【ポイント】

  • ・保証期間
  • ・保証金額
  • ・返金対応
  • ・不具合の際の対応速度
  • ・不具合の際の対応方法
  • ・問い合わせの受付時間
  • ・メンテナンス期間の長さ
  • ・メンテナンス・クリーニングサービスの頻度

保証・メンテナンス体制は効果とともに必ず確認しましょう。

ポイント3:リース・分割払いが可能か

リース払いや分割払いが可能であるかどうかも選び方における大切なポイントです。業務用脱毛機は効果が高いものの、価格も高い傾向があります。しかしリースや分割払いが可能なメーカーから購入すれば、無理なく効果的な施術を提供できるようになるはずです。

ポイント4:操作性

業務用脱毛器の操作性は機種によって変わるため、操作性の高さに注目したいものです。操作性が良い機種であれば、研修会などを受けずとも、新入社員でも簡単に操作できる可能性があります。

また操作性の高さは、施術ミスの軽減にもつながるポイントです。操作性が高い機種であれば研修などのコストを減らせ、さらにミスのリスクも軽減できるでしょう。

ポイント5:安全性・肌への負担

お客様のことを考え、安全性や肌への負担も選び方のポイントとして重視したいものです。次のような機種であれば安全性が高いと考えられるでしょう。

【安全性におけるポイント】

  • ・PSEマークを取得していること
  • ・自動停止機能搭載
  • ・誤作動予防機能搭載
  • ・臨床実験レポートの公開
  • ・取扱説明書のわかりやすさ

業務用脱毛機は効果が高いものです。そのためともすれば、お客様にやけどをおわせてしまったり、敏感肌の方への肌トラブルを生じさせたりする可能性もあります。安全性が高く、肌への負担が少ない機種を選ぶのがおすすめです。

▼こちらの記事では安全性が高い業務用脱毛機を選ぶ際のポイントを解説しています。あわせてご覧ください。
業務用脱毛機の安全性はメーカーで決まる?見るべきポイントとは

効果が出ない業務用脱毛器もある?サロン運営の失敗談

業務用脱毛機の中には、効果が発揮されにくかったり、使いにくかったりするものも少なからずあります。過去には粗悪な業務用脱毛機を購入してしまい、サロンの運営を断念してしまった方も…。

エステサロンで業務用脱毛機を導入した際の失敗談を注意すべきポイントとしてご紹介するので、導入前にぜひ知っておいてください。

【失敗談】

  • ・本体が大きくて操作・移動がしづらく、施術室でかなりの面積をとってしまった
  • ・中古の業務用脱毛機を購入したらすぐに故障してしまってサポートや保証も受けられなかった
  • ・海外製の業務用脱毛機でお客様に火傷をおわせてしまった

業務用脱毛機選びは、エステサロンの運営とお客様の安全性を守るために重要なこととなります。特に海外製製品や中古品の中には。効果が発揮されにくい業務用脱毛機もあるため、価格に左右されず、信頼性の高いものを選ぶようにしましょう。

業務用脱毛機の導入は効果+αを見極めることがポイント

いかがでしたでしょうか?この記事を読んでいただくことで、業務用脱毛機の種類ごとの効果や選び方についてご理解いただけたと思います。

業務用脱毛機の効果は高いとされていますが、機種や脱毛方式により効果は違うものです。また本体の価格によって効果が変わることもありえます。今後の記事を参考にして、導入してよかったと思える脱毛機を選んでください。

ウィズアスではシンプルで操作が簡単、かつ効果的な業務用脱毛機を提供しています。導入後はコンサルティングを含めたサポートも行っていますので、安心して導入していただけるはずです。

体験バナー
体験バナー


関連記事

全然、間にあう!50代から始められるエイジングケアの方法

サロンオーナーが理解しておきたい高額エステ機器の注意点

乾燥肌対策におすすめのスキンケア&メイクのコツを紹介!

HIFU(ハイフ)の効果と持続期間の目安を解説

業務用脱毛器を中古で購入するメリットとデメリット

年齢がばれちゃう?年齢がでやすい首のシワをしっかりケア