ターンオーバーとは?仕組みの基礎知識と正常に保つための対処法5選

更新日:2023.5.12

エステサロンのオーナーの方に向けて、ターンオーバーとはどのようなものか、正しい情報をご紹介していきます。

ターンオーバーとはスキンケア関連情報でよく耳にする言葉ですが、詳細についてご存じでない方もいらっしゃるのではないでしょうか?またターンオーバーを改善させるには、どのような対処法がおすすめなのかと疑問に思っている方もいることでしょう。

ターンオーバーとは約4週間周期でめぐる、肌の代謝サイクルのことです。しかしさまざまな原因によりターンオーバーは乱れ、乱れると肌トラブルが起こりやすくなります。

「ターンオーバーについて正確な情報を得たい」「ターンオーバーを正常化させるための情報をお客様にご提供したい…」そのように思われている方にとって、きっと参考としていただける記事です。

ターンオーバーについて

「ターンオーバー」はスキンケア情報の中でよく耳にする言葉ではないでしょうか?しかしターンオーバーとは具体的にどのようなものなのかご存じでない方もいらっしゃるかもしれません。
そこでまずは、ターンオーバーの基礎知識について解説していきます。

ターンオーバーの仕組みと周期

ターンオーバーとは、約4週間かけて行われる肌の生まれ変わりの仕組みのことです。
肌の内部では常に新しい細胞が生まれており、内部で作り出された細胞は少しずつ、肌の表面である角層へと押し上げられていきます。新しく生まれた細胞は約2週間かけて、角層までたどり着きます。

角層にたどり着いた細胞は肌のバリア機能向上、肌の保湿などの作用をもたらす存在です。しかし角層まで押し上げられた細胞は、たどり着いてから約2週間後に垢となり肌から剥がれ落ちます。
以上のように細胞が生まれてから、角層まで押し上げられて、剥がれ落ちるまでの代謝サイクルが「ターンオーバー」です。そして1つのターンオーバーには、合計約4週間がかかります。

ターンオーバーの乱れとは

ターンオーバーの乱れとは、肌の生まれ変わりのサイクルが滞ることを指します。ターンオーバーは通常、約4週間かけて行われるものです。しかしターンオーバーが乱れると、サイクルが早くなりすぎたり、逆に遅くなりすぎたりして肌への悪影響をもたらします。

ターンオーバーの乱れが、肌にどのような影響をもたらすか解説していきます。

色素沈着やニキビ跡の原因

ターンオーバーの乱れは色素沈着やニキビ跡の原因となります。ターンオーバーの周期が通常よりも遅くなると、古い角質がいつまでも剥がれなくなるためです。

色素沈着やニキビ跡は、メラニン色素の沈着により起こります。ターンオーバーが正常に行われていれば、作り出されたメラニン色素は垢となって剥がれ落ちるのが通常です。しかし周期が遅れると、肌の奥の方にそのまま残ってしまうことがあります。

そのためターンオーバーの乱れによりサイクルが遅れると、色素沈着やニキビ跡が発生しやすくなります。

▼こちらの記事では色素沈着について解説しています。あわせてご覧ください。
ニキビ跡などの色素沈着を治したい、原因を知ることが治す近道

ターンオーバーの乱れを引き起こす原因

ターンオーバーの乱れを引き起こす原因として考えられるのは次の5つです。

  • ・生活習慣
  • ・紫外線
  • ・乾燥
  • ・誤ったスキンケア
  • ・加齢

肌のターンオーバーを正常に保つには、睡眠・食事・ストレス発散などの生活習慣の改善が基本です。ターンオーバーは睡眠中に行われるため、できる限り睡眠はしっかりとるようにしましょう。

そして毎日のケアによって紫外線を予防し、乾燥を防ぐことも同じくらい大切です。ただし誤ったスキンケアは、ターンオーバーを乱す原因にもなりかねません。

しかし生活習慣やスキンケアを改善しても、加齢によりターンオーバーは乱れ、遅れがちになります。その他の原因をカバーして、ターンオーバーを正常に近づけることがポイントです。

ターンオーバーを整える対処法

ターンオーバーが乱れる原因は多々あります。しかし原因を解消していけば、正常なターンオーバーに近づけられる可能性が高まるはずです。
ターンオーバーを整えるための対処法として、具体的な5つの方法をご紹介します。

対処法1:紫外線対策

まずは毎日の紫外線対策をしっかりと行うことです。紫外線は肌のダメージになるものです。そのため肌を修復する成長ホルモンは、紫外線によるダメージを回復させるためにターンオーバーのサイクルを短くします。

ターンオーバーは遅くなりすぎると古い角質やメラニン色素が蓄積されて色素沈着などを引き起こします。しかしサイクルが早くなりすぎて、未熟な細胞が肌表面に出てきてしまうのも問題です。未熟な細胞が角層に現れると、バリア機能が低下し肌が乾燥しやすくなります。

そのためターンオーバーを正常なサイクルで保つためには、日々の紫外線対策が欠かせません。

対処法2:正しいスキンケア

正しくスキンケアを行うことも、ターンオーバーの正常化に役立ちます。肌をしっかりと保湿することは、肌機能を正常に保つための大切なポイントです。

ただし先に解説したとおり、誤ったスキンケアはターンオーバーの乱れを引き起こします。肌に刺激を与えると炎症が起こることがありますが、炎症はターンオーバーのサイクルを早める原因となるためです。正しいスキンケア方法を知った上で実践することが美肌づくりの第一歩となります。

まずクレンジング・洗顔・保湿のいずれでも、なるべく肌を刺激しないようにし、肌を丁寧に優しく扱うことで肌へのダメージを抑えられます。そして洗顔後は化粧水をたっぷりとつけて、肌の水分補給をうながしましょう。

肌がうるおったと感じられるまで、手で重ね付けするか、コットンで肌に水分を浸透させるスキンケアを行ってください。

対処法3:生活習慣の見直し

ターンオーバーとは肌機能のひとつなので、サイクルを正常化させるには、肌機能を保つための生活習慣づくりも欠かせません。

生活習慣の中でも特に大切なのが、睡眠食事です。睡眠中は細胞の代謝をうながす「成長ホルモン」の分泌が多くなります。成長ホルモンは肌を修復するだけでなく、肌本来の保湿作用を高めるためにも重要な存在です[5]。その影響でターンオーバーは睡眠中に行われるため、深い眠りをなるべく長時間とれるようにすることがポイントとなります。

▼こちらの記事では睡眠不足による肌荒れについて解説しています。あわせてご覧ください。
睡眠不足による肌荒れとは?仕組みと対策方法を知っておこう

またわたしたちの身体は食べたものにより作られることも事実です。食生活は肌にも影響を及ぼすので、肌に良い栄養素を積極的にとるようにすることも対処法のひとつ。

肌の原料となるタンパク質はもちろん、コラーゲン生成のために欠かせないビタミンCや肌を強くするビタミンAビタミンEも欠かせません。アミノ酸の一種であるL-システインにはメラニンを抑制する作用があると報告されています。ご紹介した栄養素は、次のような食品に多く含まれます。

【タンパク質】

  • ・鮭
  • ・サンマ
  • ・タラ
  • ・豚肉
  • ・鶏肉

【ビタミンC】

  • ・ブロッコリー
  • ・ピーマン
  • ・カリフラワー
  • ・青菜類
  • ・じゃがいも

【ビタミンA】

  • ・鶏・豚レバー
  • ・うなぎ
  • ・西洋かぼちゃ
  • ・ほうれん草
  • ・すいか

【ビタミンE】

  • ・トマトジュース
  • ・蒸しさつまいも
  • ・キウイフルーツ
  • ・子持ちカレイ
  • ・西洋かぼちゃ

【L-システイン】

  • ・高野豆腐
  • ・ごま
  • ・卵
  • ・ブロッコリー
  • ・にんにく

意識的に上記の食材を食べ、睡眠をしっかりととるように生活習慣を整えれば、ターンオーバーは正常化しやすくなるでしょう。

対処法4:適度な運動

適度な運動は健康に良いと言われますが、肌のターンオーバー正常化にも良い影響を与えます。なぜなら運動をすると、脳から成長ホルモンが分泌されるためです。

成長ホルモンは肝臓に働きかけて、IGF-1と呼ばれる物質の分泌をうながします。IGF-1は肌の細胞に働きかけるため、新たな細胞をつくるために役立つものです。

したがって遅れがちになった肌のターンオーバーをうながすことに効果を発揮します。

またストレスや紫外線による肌ダメージを低減させる働きもあるため、毎日の適度な運動は肌のためにも重要です。

対処法5:便秘の改善

便秘は肌に良くないと言われるとおり、ターンオーバーサイクルにも悪影響を及ぼします。長時間にわたり腸内にとどまった便は、アンモニアやフェノールなどの有害物質を排出します。発生したフェノールは血液中に溶け込み、肌の細胞などを小さくさせてしまうのです。

腸内細菌叢は便通に影響を与える要因のひとつですが、乳酸菌は肌への保湿効果をもたらすとの報告もあります。有害物質の発生によるターンオーバーへの影響、乳酸菌による保湿作用など、便秘や腸内環境は肌に大きな影響を及ぼします。

ターンオーバーとは肌が本来持つ代謝サイクルのこと

いかがでしたでしょうか?この記事を読んでいただくことで、ターンオーバーとはどのようなものかがご理解いただけたと思います。

ターンオーバーとは約4週間で行われる肌の代謝サイクルのことで、乱れることにより肌トラブルを引き起こすものです。ターンオーバーを正常に保つには生活習慣の改善や紫外線の予防、正しいスキンケアなどが欠かせません。

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<参考>

[1]参照:JSTAGE:(PDF)皮膚のバイオサイエンス―皮膚角層の構造と機能―

[2]参照:消費者庁:(PDF)肌トラブルにお悩みのあなたへ。

[3]参照:JSTAGE:(PDF)皮膚科が考えるアンチエイジング

[4]参照:JSTAGE:(PDF)運動が及ぼす皮膚への影響

[5]参照:JSTAGE:(PDF)睡眠を介した全身健康「睡眠ヘルスケア」価値の創出

[6]参照:環境再生保全機構:【参考資料】食品の選び方

[7]参照:農林水産省:ビタミンCを多く含(ふく)む野菜はどんなものがありますか。

[8]参照:「健康食品」の安全性・有効性情報:ビタミンA解説

[9]参照:「健康食品」の安全性・有効性情報:ビタミンE解説

[10]参照:JSTAGE:(PDF)玄米由来の乳酸菌加熱殺菌体の健康機能

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