専門医師の見解

• 乳酸菌生産物質と美肌の関連性

  今回販売を開始しております魔法のTANSAは、近年注目されている短鎖脂肪酸を含む『乳酸菌生産物質』を主成分とするドリンクです。

  腸には、多種類の神経細胞、内分泌細胞、免疫細胞が存在し、腸管独自の神経・内分泌・免疫機構が備わっています。そして腸は、全身に張り巡らされた血管・リンパ管による循環系ネットワークと神経系ネットワークを介して、脳・精神機能や他の様々な臓器との間に密接なつながりを形成し、多種多様な情報の処理・伝達を行っています。腸はまさにホメオスタシス（生体恒常性）の要の一つと考えられ、「腸を整えることで全て整う」とまでいわれる所以です。これまでの研究から、腸内環境を正常化することによって、腸蠕動を活発にする、全身の代謝を高める、自律神経のバランスを整える、免疫力をアップする、肌質を改善するなどのエビデンスが得られています。

  腸内環境を整える有効成分として、今注目されているのは、短鎖脂肪酸をはじめとした『乳酸菌生産物質』です。『乳酸菌生産物質』は、乳酸菌・ビフィズス菌などのいわゆる善玉菌によって作り出される発酵代謝産物です。しかし残念なことに、『乳酸菌生産物質』は、単にヨーグルトや食物繊維、酵素ドリンクなどの摂取だけでは十分な量を腸内で作り出すことは難しいのです。

  近年、微生物学の進歩に伴って、特定の乳酸菌とビフィズス菌を大豆成分添加培地中で共棲培養し、多種類の『乳酸菌生産物質』を作り出す画期的方法が見出されました。これを応用して商品化されたのが、魔法のTANSAです。

  魔法のTANSAは、生成した3種の短鎖脂肪酸を含む409種類の『乳酸菌生産物質』を配合したドリンクであり、腸内に生息する細菌（腸内フローラ）の働きを必要とせずに直接生体に作用する特徴をもった食品成分（バイオジェニックス）です。本品は有効成分を高濃度に含み、非常に希少価値の高いドリンクとして、医療業界をはじめ、美容、ヘルスケア産業などの各業界で注目を集めています。

  それでは、魔法のTANSAによって私たちの肌にもたらされる影響に関して、いくつかの皮膚科学的知見をご紹介します。

  魔法のTANSAには、『乳酸菌生産物質』として必須アミノ酸を含む20種類のアミノ酸が配合されています。肌の天然保湿因子やコラーゲンはアミノ酸が主成分であり、『乳酸菌生産物質』のアミノ酸がこれをサポートすることによって、肌の保湿や弾力が保たれます。またアミノ酸は、表皮ターンオーバーの働きにも関与しているため、 保湿以外にも肌の透明感やくすみの予防と改善に寄与します。

  一方、肌荒れの原因の一つに、腸内細菌（悪玉菌）が産生するフェノール類（いわゆる腸内肌荒れ物質）が知られています。このフェノールは腸から吸収され、血流を介して皮膚に蓄積すると、表皮細胞の正常な分化が変調をきたし、皮膚の乾燥や乾燥から来る肌トラブル、あるいはくすみを引き起こすおそれがあります。ですから、腸内環境を善玉菌優勢に保つことが、肌荒れの防止につながります。腸内細菌の代謝産物は腸内pHを弱酸性にし、悪玉菌の増殖を抑制することによって、 結果としてフェノール類の産生を低下させます。これらは、『乳酸菌生産物質』を用いたin vitro (試験管内) フェノール抑制試験や、フェノール産生菌の増殖抑制試験などによって証明することが可能であり、『乳酸菌生産物質』による有効性を明確に示しています。

  そのほかマウスへの『乳酸菌生産物質』投与試験やヒトへの長期投与臨床試験によって、アレルギー性皮膚炎の改善や肌質改善効果も確認されています。

  従来皮膚の血流調節には自律神経の役割が重要と考えられてきました。最近、腸内環境の乱れが自律神経の働きに影響を与え、皮膚の血行を慢性に阻害して、肌のくすみを引き起こし、あるいはリンパ流の停滞を誘発してむくみを生じさせることが指摘されています。この観点からも、『乳酸菌生産物質』がくすみとむくみの改善に有用となります。

  以上のように、『乳酸菌生産物質』によるさまざまな肌質改善効果が、美容皮膚科学によって証明されています。『乳酸菌生産物質』含有ドリンクである魔法のTANSAは、エステティックでの施術に高い相乗効果をもたらし、またお客さまのホームケア用品として手軽に使用できる大きなメリットを提供すると考えます。

  続きを読む閉じる
  日本医科大学名誉教授 川名 誠司 先生

  

  1975年新潟大学医学部卒業。日本医科大学皮膚科学主任教授、日本医科大学大学院医学研究科皮膚粘膜病態学分野 大学院教授、日本医科大学名誉教授を務め、皮膚アレルギー・免疫学、美容皮膚科学を専門としている。
  資格・専門：日本皮膚科科学会認定皮膚科専門医・指導医／日本レーザー医学会認定レーザー専門医／日本アレルギー学会認定専門医・指導医

• 魔法のTANSAの有用性

  魔法のTANSAには、乳酸菌生産物質PS-B1が含まれており、これは乳酸菌、ビフィズス菌を混合培養することで得られた、いわゆる乳酸菌代謝生産物である1）。すでに生産物となっているため、乳酸菌やビフィズス菌そのものを摂取するのに比べて有効性がより早くえられるという特徴がある。PS-B1 には肝保全作用、肝機能・脂質代謝改善作用などの生理作用があることが示されてきた2）が、ガン細胞抑制作用があることも報告されている3）。実際にヒト前骨髄性白血病細胞HL-60に対して作用させることでPS-B1がHL-60細胞のアポトーシスを誘導することが示されている4)。

  海外でも日本でも栄養素（ビタミンやミネラル、アミノ酸、ハーブ、食物繊維等）を補うために服用するサプリメントは非常に一般的となっている。魔法のTANSAはドリンク剤でサプリメントではないが、生産物であるため体内への吸収が容易なこと、in vitroレベルであっても多くの有効性のデータが示されていることから、非常に有用なドリンク剤と考えられる。

  1） 野嶽勇一他. 最‘西’端発「おなかにやさしい、からだにやさしい」最‘先’端研究. 生化学, 80, 444-446, 2008
  2） 野嶽勇一他. 乳酸菌代謝生産物質PS-B1における肝機能および脂質代謝改善作用について. 日本食生活学会誌. 22, 13-19, 2011
  3） Nodake Y et al.: Characterization and preliminary purification of the anti-cancer component in the fermented products cultivated from soybean milk using lactic acid bacteria. Saito Ho-on Kai Mus Of Nat Hist Res Bull. 73、17‐21, 2008
  4） 野嶽勇一他. 豆乳の乳酸菌発酵物が示すがん細胞増殖抑制作用の解析. 大豆たんぱく質研究. 15, 96-102, 2012

  続きを読む閉じる
  日本医科大学客員教授/
  東京医科大学兼任教授 クイーンズスクエア
  メディカルセンター
  皮膚科部長 尾見 徳弥 先生

  

  1992年 日本医科大学大学院（皮膚科学専攻）卒業後、同 付属第二病院（現武蔵小杉病院）医員助手となり、その後1996年 Denmark, Aarhus大学、客員教授を経てクイーンズスクエアメディカルセンター皮膚科部長に就任。
  そのほか、日本医科大学 客員准教授、日本皮膚科学会認定専門医、日本皮膚科学会 美容皮膚科・レーザー指導専門医、日本アレルギー学会専門医、日本美容皮膚科学会評議員、日本毛髪科学協会理事、日本美容皮膚研究会副理事長、日本美容機器安全普及会副会長も務める。

• 多彩な影響を与える「短鎖脂肪酸」

  腸内環境を整えることは、健康維持だけでなくダイエットや美肌といった美容の側面に対しても大きく影響することが周知されるようになりました。腸活に対する関心を寄せる方も増える一方で、正しい腸活が出来ておらず、効果が無いと誤解されやすいことも事実です。近年注目されている酢酸（さくさん）・酪酸（らくさん）・プロピオン酸に代表される「短鎖脂肪酸」は、腸内細菌が、食物繊維をエサとして代謝することで生産される乳酸菌生産物質のうちのひとつです。短鎖脂肪酸には様々な働き※1があり、一部は血液に取り込まれて全身を循環し、脂肪蓄積の抑制に貢献していることも明らかとなっています。

  ただし、積極的に短鎖脂肪酸を生み出すビフィズス菌を摂取しても、約2週間で排出されてしまい、腸内細菌として腸内に定着・増殖することはほどんどありません。多彩な健康効果・美容効果をもたらすのは、ビフィズス菌そのものよりも、腸内細菌が生み出した短鎖脂肪酸をはじめとする乳酸菌生産物質です。一時的にヨーグルトや食物繊維を摂取しても、十分ではありませんので、適度な運動、質の良い睡眠と合わせ、意識して摂取するよう心がけましょう。

  続きを読む閉じる
  近藤しんたろう
  クリニック 院長 近藤 慎太郎 先生

  

  1998年北海道大学医学部卒業。2005年東京大学医学部医学系大学院卒業。日赤医療センター、東京大学医学部付属病院を経て、山王メディカルセンター内視鏡室長、クリントエグゼクリニック院長などを歴任し、現職。 資格：日本内科学会認定医/日本消化器内視鏡学会指導医/日本消化器病学会専門医/日本肝臓学会専門医/日本人間ドック学会専門医/日本医師会認定産業医/医学博士