肌のハリが不足する原因や間違った肌ケアについて確認!

更新日:2023.7.20

肌のハリがなくなってくると、加齢の影響だから仕方がないと思ってしまいがちですが、他にも原因は隠れています。また、間違った肌ケアが原因で状態が悪化してしまうケースがあるため、正しいケアの方法や、サロンオーナーにおすすめの美容機器についてご紹介しましょう。 

肌のハリとは

そもそも、肌のハリとはどういったもののことを言うのでしょうか。ハリのある肌とは、十分な潤いと弾力があり、たるみのない肌のことをいいます。 一方、ハリのない肌とは、潤いが足りておらず、毛穴が開いている状態です。さらに、シワやたるみも目立ち、肌の乾燥も見られます。肌の状態が良くないと感じているのであれば、ハリ不足の可能性が高いです。

肌のハリ不足の原因は?

肌のハリが不足してしまう大きな原因として挙げられるのが、乾燥と筋肉の衰えです。ほかにも、紫外線、ターンオーバーの乱れ、食生活、不適切なスキンケアなどの影響が考えられます。それぞれ対策をとりましょう。

乾燥によるもの

肌の潤いが低下して乾燥すると健康的な肌細胞を作ることができなくなり、全体のキメが乱れてしまいます。これにより毛穴が目立つようになったり、肌のハリがなくなったりしてしまうのです。 

大きな原因は乾燥による潤い不足にあるので、肌に十分な量の水分を補給してあげましょう。ただ化粧水を塗るだけでは十分な効果は期待できないので、保湿力の高い基礎化粧品を取り入れるのがおすすめです。 

メイクの仕上がりにも影響のある肌の乾燥。
こちらの記事では、メイクのコツや効果的なケアも解説しています。あわせてご覧ください。

乾燥肌を改善するために効果的なケア・メイク方法とは?

真皮や筋肉の衰えによるもの

肌の奥にある真皮や筋肉が衰えると肌を支えることができなくなり、肌のハリ不足に繋がります。真皮は紫外線の影響を受けやすいので、1年を通して紫外線対策をとりましょう。 

また、ビタミンCやビタミンEなど抗酸化作用が強い栄養素のサプリメントを取り入れて肌作りをサポートするのも効果的です。 

また、適度に顔のストレッチを行うと衰えがちな顔の筋肉を鍛えることができるので、実践してみましょう。 

紫外線

紫外線には「UV-A」「UV-B」「UV-C」といった種類があり、このうち「UV-A」と「UV-B」が肌のハリに対して悪影響を与えます。

UV-Bは肌の炎症を引き起こす他、保湿力も低下させてしまう紫外線です。肌が乾燥しやすくなるとハリ不足に繋がります。

また、UV-Aは長期間に渡って浴びてしまうと、真皮内にある線維芽細胞にダメージを与えてしまうことがある紫外線です。線維芽細胞は、肌の弾力と深く関わっているコラーゲンやエラスチンといったものを生み出す細胞のことをいいます。そのため、紫外線のダメージを受けると弾力成分が十分に生産されなくなってしまい、ハリ不足を招く可能性が高いです。

紫外線対策として効果的なのが日焼け止めではありますが、シーンに合わせて適したものを選択できていないと十分な紫外線対策には繋がりません。間違った日焼け止め選びもハリ不足に繋がる原因といえるでしょう。

ターンオーバーの乱れ

ターンオーバーとは、表皮の新陳代謝機能のことをいいます。ターンオーバーの働きによって古い皮膚ははがれ落ち、新しい皮膚が生み出されることになります。

ですが、加齢の影響やストレスなど、さまざまな理由によってターンオーバーのサイクルが乱れてしまうことも多いです。すると、肌が健康的な状態を保てなくなり、水分量の低下や、古い角質がいつまでも残るようなトラブルを引き起こしてしまうこともあります。

肌のハリ不足を感じており、吹き出物などもなかなか治らないのであれば、ターンオーバーのサイクルが乱れている可能性が考えられます。

食生活

乱れた食生活もハリ不足を招く大きな原因です。例えば、栄養素の偏った食事をとっていたり、お菓子ばかり食べていたりすると良くありません。

ハリについて言うと、特に注意しなければならないのが「糖化」です。糖化とは、皮膚の内部でタンパク質と糖が結合することであり、劣化を引き起こします。

肌の弾力と深く関わっているコラーゲン繊維やエラスチン繊維はどちらもタンパク質の一種であることから、糖化で劣化しやすく、肌に悪影響を与えてしまうことも多いです。

糖化はご飯やパン、麺類などに多く含まれている糖質を取りすぎてしまうとリスクが高くなります。バランスの良い食生活を心がけるのはもちろんのこと、糖質の摂取量を見直すのも効果的です。

また、ビタミン類が不足していないかも確認しておきたいポイントです。体内でコラーゲンを作るためには、タンパク質のほか、ビタミンCやビタミンAが必要になります。不足している栄養素があると、肌状態が悪化しやすいです。

不適切なスキンケア

日々のスキンケアが不適切だと、ハリのない肌になってしまうことがあります。

例えば、自分の肌に合わないスキンケアアイテムを使った場合、肌に負担をかけてしまうことも多いです。スキンケア自体が合っていたとしても使用しているアイテムに問題があれば、肌の角質などを傷付けてしまう恐れがあります。

結果として肌荒れや乾燥を招き、保湿力が低下してしまうことも考えられます。

それから、念入りなスキンケアをしようと強い力で塗ってしまい、それが肌に負担をかけてしまう方も少なくありません。クレンジングや洗顔、タオルで拭き取る際などもできるだけ優しく行うのがポイントです。

また、スキンケアが不足しているためにハリが失われている可能性も考えられます。日々のスキンケアを化粧水のみで済ませていたり、疲れて帰ってきた日にメイクも落とさずに寝てしまったりすることが多い方は、スキンケア不足と言えます。

クレンジングや洗顔できちんと肌を清潔にした状態で化粧水や美容液、乳液、クリームなどを使って肌状態を整えることが重要です。

スキンケアアイテムは、肌悩みに適したものを使用することが欠かせません。ハリ不足に悩んでいる方の場合、肌に潤いを与え、弾力を高められるようなものを選択すると効果的です。

いつから肌のハリは低下するの?

30代以降で肌のハリ低下を感じる方が多いですが、20代でハリが低下したことを感じる方も少なくありません。これは、肌のハリを支えているコラーゲンやエラスチンといった成分の生産量が、20代をピークとして少しずつ減少していくためです。コラーゲンについて言うと、20歳から80歳までの間に約65%も減少してしまいます[1]。

そのため、20代になったら少しずつハリが低下することを理解し、対策を取っていく必要があるでしょう

女性はメイクをする際に鏡を見ますが、肌は少しずつ変化していくものなので、ハリが低下していてもなかなかすぐに気づきません。意識して見た時にはすでにハリが低下しており、驚いてしまうようなケースも多いです。 対応が遅れると対策を取っても効果が実感できるようになるまで時間がかかってしまいます。定期的に肌状態を確認し、ハリが低下している場合は早めに対策をとることで早期改善が期待できます。

ハリ対策でこんな肌ケアやってませんか?

効果的だと思われがちであるものの、間違えている顔のハリ対策として、以下の3つが代表的です。該当するケアをしている場合は見直しましょう。 

「高い化粧品ほど良い」は間違い

高額なスキンケアアイテムを使えば、それだけ高い効果が期待できるように感じますが、そもそも化粧品は医薬品に比べて作用が緩和なので、急激な変化を期待することはできません。 

高価で継続が難しい商品よりも継続しやすく、負担にならないスキンケアを選択して続けましょう。 

間違ったマッサージ

肌のハリを取り戻すためにマッサージをしている方もいますが、外側からマッサージで皮膚や筋肉を動かしても大きな効果は期待できません。それよりもリンパマッサージストレッチに力を入れましょう。 

サプリメントでコラーゲンを摂取

体内に入ったコラーゲンはそのままコラーゲン線維になるわけではなく、1度分解されて吸収されます。そのため、サプリメントでコラーゲンを取り入れれば体内ですべてコラーゲン線維になると考えないようにしましょう。 

タンパク質の一種であるコラーゲンを取り入れることにより、結果的にコラーゲンを作るために必要なタンパク質を補う効果は期待できます。 

肌の水分量をアップさせて若々しい肌を目指すには

肌の乾燥やハリ不足、シワ、たるみなどに悩んでいる方は多いですが、これらの大きな原因は水分量が不足していることにあります。そこで、肌の水分量をアップさせる方法について解説します。

保湿を重視してスキンケアを行う

肌の水分量が不足するとハリが低下しやすくなるため、保湿成分を重視したスキンケアに取り組み、肌の水分を保つ、さらには増やすことが大切です。

代表的な保湿成分としてはセラミド、ヒアルロン酸、プロテオグリカン、コラーゲンなどがあります。これらの成分が配合されたスキンケアアイテムが効果的といえるでしょう。

特に、スキンケアを化粧水のみで済ませている方は要注意です。若い頃とは違い、年齢を重ねると肌の保湿成分が少なくなってしまうので、スキンケアアイテムなどで補わなければなりません。

化粧水を塗ったあとは美容液や乳液、クリームなども使用し、肌の内部に潤いを閉じ込めるのがポイントです。エイジングケアラインの基礎化粧品を使用するといった選択肢もあります。

UV対策を欠かさない

必ず実践したいのが、UV対策です。真夏のみUV対策を実施している方もいますが、紫外線は1年を通して降り注いでいます。そのため、夏だけのUV対策では不十分です。季節問わず行わなければなりません。

紫外線対策の方法はいくつかあります。

まず、日焼け止めを塗る方法です。化粧下地などに日焼け止め成分が含まれているものなどを選択すると、1年を通してUV対策しやすくなります。

日焼け止めを選択する際は、適した強さのものを選択することが重要です。日焼け止めにはPAとSPFといった表示があり、PAは紫外線のうちUV-Aから肌を守ってくれます。4段階の「+」によって強さが表示されており「+」の数が増えるほど効果が高いです。

SPFはUV-Bから肌を守るものであり、1~50+までの数値で表示します。数値が大きい方が効果も大きいです。

例えば、すぐ近くのコンビニに行って帰ってくるだけなのに「SPF50+PA++++」など強力なものを選択する必要はありません。肌の負担が大きくなってしまうので、使用シーンに合わせて選択すると肌への負担を抑えられます。

また、塗ってから時間が経つと少しずつ効果が弱まるため、2~3時間置きに塗り直すのがポイントです。成分が肌に残ると良くないので、お風呂に入った際にしっかり洗い流すことも大切です。

日焼け止め以外のUV対策についても同時に行うと効果が高まります。例えば、紫外線の強いお昼頃の時間帯を避けて外出する、日傘や帽子を活用する、肌が露出しないような服を選ぶなどの方法が代表的です。

なお、帽子や日傘を使うと上からの紫外線は防げるものの、地面に反射したものは防げません。日焼け止めにプラスする形で取り入れていく必要があります。

栄養バランスの取れた食事をとる

人間の体は食べたもので作られているので、ハリのある美肌を目指すためには食事内容にこだわることが大切です。現在、食事内容が偏っている自覚を持っている方は、見直していかなければなりません。

考えたいのは、栄養バランスのとれた食事です。例えば、野菜や果物が不十分だったり、主食のみで済ませることが多かったりすると栄養バランスが偏ってしまいます。

栄養バランスについて考える際は、五大栄養素を確認してみましょう。糖質、脂質、タンパク質、ビタミン、ミネラルが五大栄養素と呼ばれています。糖質と脂質、タンパク質が三大栄養素であり、これらを効率よく吸収するのに欠かせない働きをしているのがビタミンとミネラルです。

ハリのある肌を目指すためには、体内で保湿成分を作るのに欠かせないタンパク質やビタミンC、ビタミンAなどが不足しないように注意する必要があります。

タンパク質が多く含まれているのは、魚や肉、豆類、卵、乳製品などです。

ビタミンCは、パプリカや菜の花、ブロッコリー、ほうれん草などに含まれています。水に溶けやすく熱に弱いので、調理方法に注意が必要です。

ビタミンAは、レバー類や卵黄、かぼちゃ、人参などに多く含まれている栄養素です。脂溶性ビタミンであることから油との相性が良く、油を使った料理だと吸収率が高まります。

適度に体を動かす

運動を取り入れ、適度に体を動かすのもハリ対策として効果的です。運動不足は血行不良を招いてしまい、せっかく食事などで栄養素を取り入れたとしてもその栄養素を肌にうまく届けられません。

一時的な運動ではなかなか効果が期待できないため、日々の生活の中で継続できそうなものを選択するのがポイントといえます。

例えば、いつも車で行く近所のスーパーやコンビニまでは歩いて出かけるようにするのもおすすめです。電車を使って通勤している方は、目的の駅よりも一つ前で降りて歩いたり、自転車通勤に変えてみたりするのも良いでしょう。

家の中で実践しやすい運動といえば、踏み台昇降や筋トレなどが挙げられます。ただ、中には運動に挑戦したことがあるものの、気づいたらやらなくなっていたといった方もいるのではないでしょうか。継続するためのコツは、無理なく続けられるような簡単な運動を選択することです。

普段運動しない人が「毎日1時間歩く」と目標を立ててもなかなか継続できません。面倒になり「今日はやらなくていいか」と考え、挫折に繋がってしまうこともあります。

運動は続けていくうちに習慣化できるようになるので、どれだけ忙しくても行えるような自分に合った運動を選択してみてください。

普段の生活の中で行うこととセットにして実践するのも効果的です。例えば、歯磨きをしながらスクワットをする、いつもチェックしているテレビ番組を見ている時はその場足踏みをするなどの方法が挙げられます。

顔のエクササイズを行う

顔の筋肉はなかなか意識して動かさないので、表情筋を鍛えるエクササイズを行うと効果を実感しやすくなります。

例えば、頬を優しくつまんで「あ、い、う」とそれぞれ3秒ずつキープするエクササイズがおすすめです。10回ほど行います。マッサージを組み合わせて行うのも効果的です。

肌の状態を整えるスキンケアの手順

基本的なスキンケアは、クレンジング、洗顔、化粧水、美容液、乳液、クリームの順で行います。肌の乾燥が気になる部分がある場合は、ミルフィーユ塗りと呼ばれるものを実践すると効果的です。乳液と化粧水を交互に重ねる方法です。

洗顔後に化粧水ではなく、乳液から使い、その後に化粧水、再度乳液と化粧水といった形で何度か繰り返します。さっぱりタイプのスキンケアアイテムを選択し、一つひとつの層を薄くするように意識するのがポイントです。

サロンでの施術が効果的

肌のハリ不足の大きな原因は乾燥や真皮・筋肉の衰えによるものですが、普段の生活の中でできる対策だけでハリ対策をするのは非常に難しいことだといえるでしょう。 

そのため、エステサロンを利用する方が多いのですが、ここでお客様が満足してくれるような施術を提供するためには、効果的なマシンを導入する必要があります。 

ご紹介したメタジェクトは1回あたりの施術で期待できる効果も高く、満足度の高いマシンなのでぜひチェックしてみてください。 

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正しい肌ケアを実践してハリ不足対策

いかがだったでしょうか。ハリ不足の原因や対策などについて紹介しました。サロンではお客様から肌に関する基礎知識やアドバイスを求められることもあるので、ぜひ役立ててみてください。

一人ひとり肌悩みや、ハリが低下している原因は異なります。そのため、状態を見極め、適切な形で施術を勧めたり、サポートを行っていったりすることが重要です。

ウィズアスではハリ不足の解消につながるようなフェイシャル機を取り扱っています。ぜひ無料体験会でフェイシャル機の特徴や効果をご体感ください。

[1]参考:(PDF)Dokkyo Journal of Medical Sciences 35(3):227〜236,2008:加齢に伴う皮膚の変化[PDF]

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