フラーレンとは?エイジングケアが期待できる理由や導入方法

更新日:2023.6.30

フラーレンとは何でしょうか?
それは60個の炭素原子から成る分子で、強力な抗酸化作用を持つことからエイジングケアに大いに期待されています。
その驚くべき抗酸化力により、肌の老化を防ぎ、健康的な肌を保てるのです。

この記事では、フラーレンの特性、肌に対する効果、そしてそれがどのようにして私たちのスキンケアに役立つのかについて詳しく説明します。

フラーレンとは

フラーレンとは、特異なサッカーボールのような構造を持つことで知られています。
その特性からバックミンスターフラーレンとも呼ばれ、その発見は1996年のノーベル化学賞を受賞しました。

・どんな成分?
・抗酸化力が持続する理由は?
・フラーレンの安全性は?

強力な抗酸化作用を持つフラーレンは、活性酸素と戦い、細胞の損傷や老化を防げるのです。
この抗酸化力はビタミンCの172倍とも言われ、エイジングケアにおける強力なツールとなっています。

どんな成分?

フラーレンの炭素原子は五角形と六角形のリングで結合し、それぞれの炭素原子が他の3つの炭素原子と結合しています。この構造がユニークな化学的特性を与え、特に抗酸化性に優れているのです。

フリーラジカルを捕捉し、無害化する能力があり、これにより細胞のダメージを防ぎ、肌の老化を遅らせます。

抗酸化力が持続する理由は?

フラーレンの抗酸化力が持続する理由は、その特異な分子構造にあります。
この強固な結合構造がフリーラジカルを安定的に捕捉し続けることを可能にしているのです。

また、多数のフリーラジカルを同時に捕捉することができ、その結果、一度に多くの活性酸素を無害化できます

これにより、持続的な抗酸化効果を発揮することが可能となります。

フラーレンの安全性は?

フラーレンの安全性については、まだ十分に調査されていない面もありますが、いくつかの研究では、有害な効果を示さないことが示されています。

たとえば、皮膚の表皮を通過しても、基底膜を通過できず真皮まで到達できないため、全身循環を介したフラーレンC60の毒性を考慮する必要はないとされているのです。

これにより、有意な生物学的毒性を持たないことが示されています。

肌が老化する原因である酸化とは

酸化とは、人間の体が酸素を取り込む生命維持活動の一部として自然に発生する化学反応のことです。

しかし、この過程で生成される活性酸素は、DNA・脂質・タンパク質などの細胞成分を攻撃し、細胞機能を阻害することがあります。
これが「酸化ストレス」と呼ばれ、細胞の損傷や老化を引き起こすのです。

特に皮膚においては、酸化ストレスは肌の老化を加速し、シワやたるみ、色素沈着などの問題を引き起こします。

これらの効果を防ぐためには、強力な抗酸化作用を持つ成分が必要となるのです。

フラーレンが肌にもたらす効果

フラーレンはその強力な抗酸化作用により、肌に多くの好影響をもたらします。
フリーラジカルを捕捉し無害化することで、肌の細胞を保護し、老化の進行を遅らせるからです。

・効果①メラニンを抑制する
・効果②シワを防ぐ
・効果③毛穴を引き締める
・効果④レチノール反応を抑制する
・効果⑤バリア機能を改善する

さらに、フラーレンはメラニン生成を抑制し、シワを防ぎ、毛穴を引き締める効果があります。
また、レチノール反応を抑制し、バリア機能を改善する効果もあるのです。

効果①メラニンを抑制する

フラーレンは活性酸素を中和することでメラニンの生成を抑制します。
活性酸素はメラニン生成を刺激する一因となるため、これを抑制することで、肌の色素沈着やシミの形成を防げるのです。

これにより、フラーレンは美白効果を提供し、肌の明るさと均一性を向上させられます。

効果②シワを防ぐ

フラーレンの抗酸化作用は、シワや細かいラインの形成を防ぐのに役立ちます。
活性酸素がコラーゲンやエラスチンといった肌の構造を保持するタンパク質を攻撃すると、肌の弾力性が失われ、シワが形成されるからです。

フラーレンはこれらのフリーラジカルを無害化し、肌のタンパク質を保護することで、肌の弾力性とハリを保ち、シワの形成を防ぐのに寄与します。

効果③毛穴を引き締める

フラーレンは肌の毛穴を引き締める効果もあります。
活性酸素は肌のコラーゲンを破壊し、それによって肌がたるみ、毛穴が開いて見える原因となるのです。

フラーレンの強力な抗酸化作用により、この活性酸素を中和し、コラーゲンの破壊を防ぎます。
結果として、肌のハリと弾力性が維持され、毛穴が引き締まるでしょう。

効果④レチノール反応を抑制する

フラーレンはレチノール(ビタミンA)と反応し、その抗酸化作用を増強するとともに、レチノールによる肌の過敏反応を抑制する効果があります。

これにより、フラーレンは肌の過敏性を抑え、レチノールの抗酸化作用を最大限に引き出し、肌の健康を保つのに役立つでしょう。

効果⑤バリア機能を改善する

フラーレンは肌のバリア機能を改善する効果もあります。
フラーレンの抗酸化作用により、肌表面の細胞がダメージから保護され、肌のバリア機能が強化されるからです。

これにより、肌は外部の刺激や有害な環境要因から守られ、保湿力が向上します。
その結果、肌はより健康で、より若々しく見えるでしょう。

フラーレンのロゴマークの種類

フラーレンのロゴマークは主に以下の種類があります。

・種類①R.S.(Radical Sponge)
・種類②L.F.(Lipo Fullerene)
・種類③M.F.(Moist Fullerene)
・種類④V.F.(Veil Fullerene)

種類①R.S.(Radical Sponge)

R.S.は世界初の水溶性フラーレンで、フラーレン構造がフリーラジカルをスポンジのように吸収することからその名が付けられました。
R.S.は水やアルコールベースの化粧品とよく混合されます。

種類②L.F.(Lipo Fullerene)

L.F.は脂溶性のフラーレンで、植物由来のスクワランに溶解して得られます。その名前「lipo」は脂肪との親和性を示しているのです。
L.F.は脂肪分の多いフラーレンクリームや化粧液とよく混合されます。

種類③M.F.(Moist Fullerene)

M.F.は非常に小さな丸い形状をしたフラーレンのナノカプセルです。このフラーレンは肌に簡単に適応し、深く浸透して保湿効果をもたらします。
さらに、長時間にわたって化粧品の効果を維持することを助けるのです。

種類④V.F.(Veil Fullerene)

V.F.はパウダリーなテクスチャーを持つフラーレンで、メイクアップ製品と混ぜることが可能です。
肌の外表面に抗酸化作用を持ち、メイクアップ中に肌のケアを可能にします。

フラーレンとは高い抗酸化能力を持つ成分

いかがでしょうか。フラーレンは高い抗酸化能力を持つ成分で、肌の老化を抑えるエイジングケアに効果的です。
メラニンの生成を抑制し、シワを防ぎ、毛穴を引き締め、レチノール反応を抑制し、肌のバリア機能を改善する効果が期待できます。

さまざまな種類のフラーレンがあり、それぞれ特定の用途や製品に適しています。R.S.やL.F.、M.F.、V.F.などが主なフラーレンの種類です。

これらのフラーレンを含む製品を選ぶことで、肌の健康と美しさを維持できます。
ぜひ日々の生活に取り入れてみてくださいね。

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